【すずかを想ってくださる皆様へ】2016年07月23日

2016年07月23日

明日、7月21日午前発で、アメリカへ向けて渡航させていただきます。正真正銘、命をかけた渡航になります。

内科的治療で病気と共存しながら成長していくという道が無いこと。最も希望する国内での移植を待つには、命の期限・確率ともに極めて厳しい現実であること。
その2点を目の前に突きつけられた時、親として探す道、求める道は一つでした。

海外での移植を求める。

すずかの病状から考えて、その道でさえも極めて困難である。
今までの移植渡航でも一番困難と言ってもよく、勝算は持てない。と幾度言われても、そこにまだ、針の穴ほどでも【可能性】が残されているなら、それが例えわずか、本当にわずかだとしても、諦めることは出来ませんでした。

身勝手だと言われても、親のエゴだと言われても、迷惑だと言われても、批判されても諦められるわけがありませんでした。

命に代えてでも子を守る。と誓いながら、妹の清香を守れませんでした。清香への贖罪は、一生かけてもとても足りません。時が流してはくれません。時とともに悲しみ苦しみは増してきます。

そんな中で、今、私達が明日を信じて生きていけるのは、すずかがいてくれるからです。

姉妹を亡くし、自分の力で立つことも歩くこともできず、苦しくて大好きなごはんを食べることもできず、大好きなお風呂にも入ることもできず、苦しさでゆっくり眠ることもできず、痩せ細り、病室のベッド以外の世界を見ることもできず、先日には人工呼吸器挿管となり、今では目を覚ますことも出来ず、抱きしめることも出来ません。

人工呼吸器挿管になると、身体は動きませんし、意識も曖昧です。言葉を発することもありません。でも閉じている目から涙は流れるんです。頑張ってるんです。

そんな状態になってでも私達の生きがいになってくれて、私達に助けてもらうことを疑いなく信じて、頑張り過ぎるほど頑張っているすずかがいてくれるから、私達は明日を信じて生きていけます。

まだ小さく、自分の力で生きていくことも出来ない幼く無垢なすずかとさやかが、何故こんな目に合わなければいけないのか。幾万回も考えました。いくら考えても理解納得など出来ません。

だから、どうしても諦められませんでした。

5月21日にすずかちゃんを救う会発足説明会をさせていただきました。
5月30日に募金活動を開始させていただく記者会見をさせていただきました。
7月14日に目標金額を達成させていただきました。

私達だけでは、絶対に無理でした。
全てを差し出しても無理でした。

そんな時、皆様がいてくださいました。
救う会共同代表様はじめ、役員様一同、有志様一同、各地ですずかを救うために奮闘してくださいました皆様
悪天候の中、炎天下の中、声を枯らし頭を下げて街頭募金活動にご協力くださいました全国の皆様
募金箱を設置くださいました皆様
すずかを取り上げてくださった報道関係者様皆様
すずかのために涙を流してくださった皆様
すずかのためにお手紙やプレゼントをくださった皆様
清香を失った私達を想い、すずかを何としても助けるという強い思いで、この重篤な難病に対して、懸命に治療を施し、渡航まで命を繋いでくださった医療関係者皆様
すずかのために大切なお金を募金してくださいました全国の皆様。

すずかと私達に、心を重ねてくださる皆様の無償の想い。
大切なお時間とお金を割いてくださったそのあたたかいお心。

そんな皆様のお力の結集によって、46日目という想像を遥かに超える短期間で、とんでもない目標金額を達成させていただきました。

皆様からいただきましたお力の結集により、すずかと私達は、今日の生にしがみつくことができ、 明日を信じて渡航移植に挑戦させていただくことができます。

皆様がいてくださらなければ、私達には、今日も明日も無く迫りくる最愛の娘の死に対しても苦しむ姿、弱っていく姿を、再び見る地獄の日々を過ごすだけで何もできないままでした。

感謝しても、しきれません。

私達は、すずかを想ってくださる全ての皆様に、今日を生かしていただいております。

すずかの容態は、ギリギリです。命のリミットが極めて近くまで迫ってきているのは明白です。
今のままで明日がくる保証なんてどこにもありません。頑張り過ぎてるぐらい頑張っています。

病状が肺の重症である事、すずかの状態での渡航は、日本初となる上に、人工呼吸器挿管したままの渡航になる事から、極めて厳しい渡航になります。

それでも、全てをかけて、生にしがみつかせていただく所存です。
すずかの未来を、何が何でも守る所存です。

ここに至る道を作ってくださった皆様に、心から心の底から、深く深く感謝申し上げます。
本当に本当にありがとうございました。
どうか、まずは、何が何でも生きてアメリカに到着出来ることを、祈っていただけますとありがたく存じます。

本当に多くの方々を巻き込んでしまい、おかけした御負担ご迷惑は、計り知れません。改めて、心から深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。

そして、本当に本当にありがとうございました。

ホームページ上での文面による感謝御礼であること、何卒お許しください。

2016年7月20日
金田誠博 香織

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