【ご報告】2016年12月29日

2016年12月29日

12月28日午前11時頃、
金田涼香ちゃんがシンシナティ小児病院様にて「永眠」されたとの報告を両親より受けました。

説明のつかない「急激な低血圧」が理由ですが、その原因は不明です。
ありとあらゆる全身検査をしても頭の先からつま先まで異常はありませんでした。
一番心配していた「心臓、肺臓、感染症、拒絶反応」も全て異常なしでした。
強いて理由をあげれば、術前状態が前例無いほど、極めて複雑難解な状態であったことが起因しているのかも知れないが、根拠にはならず、原因は全く不明とのことでした。

世界一の肺移植チームそして世界有数の小児病院様の叡智を結集してもなお、現代医療では太刀打ちできない症状だったとのことです。

病院様は全てを尽くしてくれました。
心から娘を愛し、何としても助けたいと思う両親の想い、不可能を何度も乗り越え頑張る小さく強い涼香ちゃんを助ける為に、処置した内容や投薬量も、今まで子供に対して施した内容を遙かに超えるほど最大であったそうです。

みなさまの強く暖かいお力添えいただきましたことで、すずかちゃんは不可能と言われ、誰一人出来なかった
「世界初渡航・世界初移植」という
「奇跡」に辿りつけました。

病院様よりも改めて「この病状、ここまでの状態でアメリカに渡航できたのは本当に奇跡であり、世界でも前例無い。人工肺や心臓補助器具を装着する手術を乗り越え、心肺停止を乗り越え、今までの肺移植手術の中でも最も困難な手術であったにも関わらず、それを乗り越えたことは医学的にも奇跡であり、これも世界で前例無い。地球の反対から全てを乗り越えて来た彼女はとても強く勇敢で、またそれを支えた勇敢な協力者みなさまも含めて、今後の医療の発展に大きく貢献した。今回の事例から、世界中にいる苦しんでいる子供達を救う為の未来に繋げることが出来る。」という言葉をいただきました。

両親からの報告によると、最早限界を越えている状態の中、一晩耐え、朝を迎え、すずかちゃんに関わる全ての先生が揃い見守る中で、最後の最後、傷だらけの身体を優しく包んでもらい一番大好きなママの腕に抱かれ、パパに寄り添われ、穏やかに眠ったとのことです。

今後は、この恐ろしいまでの稀少な難病中の難病の解明に少しでも貢献するため解剖をしていただき、また提供可能臓器が無いかの検査をしていくとのことです。

両親共に、悲しみ苦しみの精神は限界にまで達しているため、取り急ぎ我々よりご報告とさせていただきます。

涼香ちゃんは、本当に本当に多くの方に愛され支えられていることを、みなさまより教えていただきました。
それが何度も「奇跡」を呼び起こしました。活動可能期間があまりに短い中で始まった募金活動。リスクが高すぎ不可能と言われた初渡航。移植登録までの苦難。ドナー様との巡り合い。16時間にも及ぶ最高難度となった初移植手術。今日に至るまでの術後管理。全ての場面においてみなさまより、「奇跡」を賜りました。
本当にありがとうございます。

どうか、涼香ちゃんを目一杯褒めてあげていただけますと幸いです。今涼香ちゃんは、大好きだった双子の清香ちゃんと再会出来て幸せでいることを祈っていただけますと幸いです。

両親からのみなさまへのご報告並びに、
当救う会の今後の活動等に関するご報告は、後日お伝えさせていただきたく存じます。

強く望んだ最良の結果には到達できずあまりに残念無念ではございますが、不可能と言われる中でここまで支えていただきました、涼香ちゃんを想ってくださるみなさまに心から感謝御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。

取り急ぎではございますが、文書にてのご報告とさせていただきます。

すずかちゃんを救う会一同。